Swallowing

摂食嚥下


ご存知ですか?摂食嚥下障害

平林歯科医院 長野県

摂食嚥下障害とは、口から食べる機能の障害のことです。
私たちは普段、意識はしていませんが、食べ物を目やにおいで認識し、口まで運び、口の中に入れて噛み、ゴックンと飲み込むことで、食物や液体を摂取しています。摂食嚥下障害とはこの一連の動きの1つまたは複数が何らかの原因で正常に機能しなくなった状態をいいます。

原因として最も多いのが脳梗塞などの脳血管障害ですが、高齢者においては、加齢による筋力低下、予備能力の低下を紹き、摂食嚥下障害を発症しやすくなります。

摂食嚥下障害による代表的な問題

摂食嚥下障害による代表的な問題は

  • ご飯がうまく食べられないことによる栄養状態の低下(低栄養)
  • 気道に食べ物が入ってしまい肺炎になってしまう(誤嚥性肺炎)、窒息する
  • ご飯が食べられないことによる食べる楽しみの喪失

の3つです。

  • 水分や食事でむせる
  • 硬いものが食べにくくなった
  • 物が飲み込みにくくなった
  • 最近やせてきた
  • 風邪ではないのに発熱が続く

以上の症状が認められた場合、摂食嚥下障害が疑われます。
摂食嚥下障害では早期からのリハビリテーションが必要となります。
当院には、摂食嚥下リハビリテーション学会認定士が在籍しております。お気軽にご相談下さい。

口腔機能低下症への治療

  • 高齢者はグミを噛んでグルコースの量を測定
  • 舌の力の程度を図る検査
  • 発音の検査
  • 有病者の栄養指導 など

嚥下障害のある方の食をサポートしてくれるレストランとの提携

嚥下機能に障害のある方は、外食をして食事を楽しむ機会がなく、食事自体の楽しみがなくなってしまうことを危惧しているため、当院では嚥下食レストランを実施しています。院長からアプローチを行い、近隣の料理店と提携してフルコースの嚥下食を作っていただき、嚥下障害のある方とご家族の方が同じ食事を楽しめる外食場の提供を行っています。過去2回、フランス料理店で嚥下食レストランを実施しました。

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嚥下内視鏡検査のご案内

食べ物を口の中へ入れて、咀嚼(そしゃく)し、飲み込み、食道へ送り込む一遭の動作のいずれかに障害がある状態を嚥下(えんげ)障害といいます。
この検査は、鼻から内視鏡(カメラ)を入れ、食物の飲み込みの様子を観察する検査です。
診療室だけではなく、持ち運びができるためご自宅のベッドの上でも検査ができます。

当院では栄養士の方がおり、嚥下の状態を加味し、患者様がどのような食事であれば安全に食べられるのか嚥下機能の状態に合わせたバランスの良い食事内容が摂れるよう、相談もできます。

平林歯科医院 長野県

嚥下内視鏡検査方法について

STEP01

鼻から内視鏡を入れ、咽頭部を観察します。

鼻の中を通るときに違和感や、わずかな痛みを感じます。

STEP02

舌やのどの動きを確認します。

舌の奥や喉の見える位置までカメラが届いたら、観察開始です。

STEP03

日常召し上がっているものと同様の食品を食べていただきます。

検査には、ご自宅などで通常食べている食品を使います。口や舌・喉の動きが正常か確認します。さらに、食品を食べる様子を観察して、良く噛むことができているか、食品が誤嚥されていないか、喉に食品が残っていないかなどを確認します。ご家族や関連の皆様と一緒に検査の画像を見ることもできますので、その場で、どんな形の食事が安全なのか、どんな栄養管理方法が適切なのかなどのケアプランの相談ができます。

胃などを観察する他の内視鏡検査に比較して、
違和感も極めて少なく検査することができますのでご安心ください。

合併症としては、鼻出血や咽頭痙攣(けいれん)などが知られていますが、いずれも発症率は1%以下で、安全な検査といえます。